11月 01 2021
コンベアベルトの帯電防止機能
ベルトコンベヤでは、搬送面滑り台・駆動ローラーと接触した後にベルトが離れる時、搬送物(紙、フィルム等)とベルトが離れる瞬間等に静電気が発生します。コンベアベルトによる帯電防止機能特性・規格・材質・種類は下記となります。
下記条件の時に静電気が発生しやすくなります。
・ 湿度の変化によって帯電しやすくなります。(乾燥時)
・ コンベアベルトに帯電防止機能を備えていないと帯電してしまいます。
・ コンベアベルトスピードが速いと静電気は増えます。
・ コンベヤ設備本体にアースがとられていないと静電気が溜まります。
・ 搬送物・滑り台等との接触面積が広いと帯電しやすくなります。
ベルトの帯電防止性能を持たせている方法と 主なコンベアベルトタイプは下記のようになります。
(専用の測定器で測った時に 1000V未満のベルトを帯電防止性能を有しているベルトと呼びます)
※ 測定方法は EN1718にて規定
① ベルトの表面・裏面に導電性のコーティングを施したベルト仕様
基盤の搬送、不織布搬送(クロスラッパー)、フィルム等の静電気を完全に嫌う用途に最適なベルトタイプとなります。カーボーンコーティングされている都合上 金属探知機では使用不可となります。
② 芯体の中間層(接着層)等に導電性を持たせた仕様(ハバジット日本株式会社製に多い仕様となります。)
長期での帯電防止機能としましては、半永久的に落ちることはありません。ただし 金属探知機機種によっては悪影響を及ぼす可能性があるベルトタイプとなります。
その他に FNB-5E,H-4EMDT,FNI-12E 等があります。
③ 芯体の織布の縦糸に 導電性の繊維を織り込んだ仕様
食品搬送、金属探知機使用には このタイプが主流となっており国内メーカー商品の帯電防止機能は 殆どがこの方法採用しております。
他に TT12/ASMWF,FNI-5EIWH+P1 等があります。
④ 伝動ベルト、マシンテープでは①+②の組み合わせたものが増えています。
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